Financial用語

CP市場、長期金融市場、ユーロ市場【金融用語 金融市場編】

Financial用語
CP市場
概要
CP(コマーシャル・ペーパー)を売買する市場。取引を金融機関に限定せず不特定多数の投資家が参加できるオープン市場。
解説
CP市場は、期間1年未満の短期金融市場です。CP(コマーシャル・ペーパー:Commercial Paper)は、優良企業が発行する無担保の約束手形で、資金調達の重要な手段です。銀行融資に比べ、比較的短期間で資金を集められることや、電子化されているために発行コストが低いことが利点です。ほかの金融商品と比べて比較的高利回りなので、事業法人や機関投資家などの投資家が短期資金の運用目的などで購入しています。CPは、日本銀行の金融政策として実施する公開市場操作の手段に利用されています。「買現先オペ」では、金融機関の持つCPを一定期間後に日本銀行が相手に売り戻す条件で買い入れ、買入代金を金融機関に供給し、市場に資金を流します。「売現先オペ」では、資金を市場から吸い上げます。
Financial用語
長期金融市場
概要
取引期間が1年超となる長期の資金を取引する市場のこと。株式や債券などの証券市場が代表的。
解説
第三者からの資金調達の手段は、「借りる」か「出資を受ける」のどちらかです。資金の貸し借りが1年超である長期の債券市場や、資金の出資となる株式市場は長期金融市場に分けられます。債券市場では、国債、地方債、社債、金融債などが売買されています。新発10年物国債利回りは長期金利の指標となり、日々の投資家の思惑で変動します。債券の運用ニーズや、将来の金利と物価、国の経済の見通し、その国の債券の発行状況などが変動要因です。株式市場で売買される株式も、投資家の思惑で株価が変動します。株価変動の要因は、その国の経済全体の環境と将来の見通し、株式発行企業の業績、マーケットへの需給バランスなどが挙げられます。
Financial用語
ユーロ市場
概要
自国以外の通貨や、非移住者の持つ通貨を取引する市場。国境を隔てた自由な取引の代名詞。必ずしもヨーロッパの市場を指すわけではない。
解説
自国以外の通貨が、資金調達や流通の場として取引される市場をユーロ市場といいます。例えば、「ユーロ円」といった場合は、日本以外で取引される円通貨を指します。もともと、西ヨーロッパで運用されていた外国通貨を「ユーロマネー(ユーロカレンシ一)」と呼んでいた名残で、自国通貨以外の取引の場をユーロ市場というようです。ユーロ市場は、主に金融機関同士の資金調達・運用の場であるユーロ預金市場、融資目的の資金を調達するユーロ貸付市場、債券を発行・売買するユーロ債券市場があります。ユーロ市場では一般的に、税制や準備預金積み立てなどの面で優遇されています。ユーロ市場で債券を発行すると「ユーロ債」といい、円建てなら「ユーロ円債」、ドル建てなら「ユーロドル債」といいます。

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