Financial用語 |
デュアル・カレンシー債 |
概要 |
外国債を用いた仕組債の一種で、発行価格、利子、償還の額面価格について、異なる2つの通貨を使う債券。 |
解説 |
デュアル・カレンシー債(二重通貨債、DC債)は、デリバティブを活用した仕組債です。国内募集のデュアル・カレンシー債の多くは、発行価格と利子が円建てで、償還価格が外貨建てです。この場合、投資家は日本円で購入代金を払い込み、利子を円で受け取り、償還時にはあらかじめ決められている基準日の為替相場で受取代金が計算されます。ほかに、発行価格と償還価格が円建てで、利子が外貨建てという「リバース・デュアル・カレンシー債」(RDC債)もあります。いずれも外貨で受渡しされる部分に為替変動リスクがあります。さらに近年では、「パワー・リバース・デュアル・カレンシー債」(PRDC債)が発行されています。PRDC債は、払い込みと償還が円建てで、利子部分にスワップ取引とオプション取引を組み込み、為替相場しだいで高い利益が得られますが、受取利子がゼロになる可能性もあります。PRDC債の多くは繰上償還条項付きで、為替相場などの動向しだいでは償還日前に償還されることもあります。 |
Financial用語 |
外国投資信託 |
概要 |
ファンドの国債が外国にあり、その国の法律の下で設立された投資信託。投資対象が外国かどうかは問わない。 |
解説 |
外国投資信託は、投資信託の国籍が外国で根拠法は外国の法律です。ルクセンブルクやケイマン諸島など、タックス・ヘイブン国籍やアメリカ国籍の投資信託が日本ではよく知られています。日本証券業協会では、日本で外国投資信託を公募販売する際のルールを定めています。ファンドの最低純資産、管理会社の自己資本または純資産、管理会社の代理人の設置の有無などに一定の基準が設けられています。外国投資信託には会社型(投資法人)と契約型があり、会社型は外国株式として取り扱われています。契約型の外国投資信託は管理会社の存在が大きく、管理会社が中心となって契約を結び、ファンドに関する元締めを行っています。 |