Financial用語 |
金融政策 |
概要 |
中央銀行が実施する経済政策。通貨の流通量を適切に保ち、物価の安定を保つなどの目的で行われます。金融システムの安定を保つ目的もあります。 |
解説 |
日本の金融政策の従来の方針は、具体的に「金利を○%に誘導する」という水準を示すことが主でしたが、近年では、市中(世の中)に出回るお金の量を調整する量的緩和政策が行われています。お金の量を調整する方法として、公開市場操作があります。金融政策における「緩和」は、市中のお金の量を増やすことです。日本銀行が民間金融機関から国債や手形などの資産を買い、市場に資金を供給する方法が代表的です。反対に「引き締め」は減らすことです。国債などを売却して資金を吸収する方法などがあります。 |
Financial用語 |
アベノミクス |
概要 |
2012年12月に発足した、第2次安倍晋三内閣の経済政策。持続的な経済成長による富の拡大を目指す。 |
解説 |
アベノミクス政策の柱は「3本の矢」に例えられます。「大胆な金融政策」が1本目の矢。本丸と呼ばれ、一番力を入れたところです。金融緩和でお金の流通量を増やし、人々のデフレマインドを払しょくする政策です。「機動的な財政出動」が2本目の矢。国土強靭化を掲げての公共工事等、経済対策で政府自らが率先して需要を創り出す政策です。「民間投資を喚起する成長戦略」が3本目の矢。規制緩和や税制改革を通じて、民間の投資や消費を掘り起こそうというものです。具体的な目標は、GDP(国内総生産)成長率が10年間の平均で3%に達すること。安定的に持続することがカギになります。2014年6月にまとめた安倍政権2回目の成長戦略では、規制緩和や法人税改革が明記されました。今後の議論の焦点です。 |