IP
ネットワーク上の機器に対してアドレスを割り当て、経路を選択しながらデータを送り届けるためのプロトコル。
概要 |
このプロトコルでは、各コンピュータを識別するために、IPアドレスを使います。 |
解説 |
OSI参照モデルにおいて、第3層のネットワーク層に位置付けられているネットワークプロトコルで、ネットワーク上の機器に対するアドレス割り当てや、そのアドレスを元にパケットを伝送する役割を備えます。
簡潔に説明した場合、各機器に住所を割り当てて、その住所までデータを送り届けるためのプロトコルといったものです。IPは、送信データとなるパケットをUDPやTCPといった上位層から受信すると、IPヘッダという情報を付加し、ネットワークへ送信します。 IPヘッダとは、送信元と送信先のIPアドレスを中心とした情報の集合体で、パケットという箱に添付された荷札のようなものです。ネットワーク上を行き交うパケットは、この荷札を元に正確な宛先へ送られていきます。また、IPには経路を選択する方法についても定義されており、これにより複数のネットワークを横断した通信も可能にしています。 外部のネットワークとLAN接続する機器であるルータが、実際にはこのIPの経路選択(ルーティング)をサポートしており、このルータから宛先の属するネットワークのルータヘとパケットが送信されていくことで、目的地へ到達するようになっています。このような構造によって世界規模でネットワークを相互に接続したものが、革命的なインターネットです。 |