Bitcoin Core
ビットコインのクライアントには複数の種類があります。Bitcoin Coreは、ビットコイン公式のフルクライアントソフトウェアで、開発言語はC++です。
インストール方法
OSバージョン、Mac OS X10.11を使用した場合のインストール方法で2つの方法があります。
・パッケージファイルからインストールする方法・・・Bitcoin Coreを使ってみたいという方へ推奨
・ソースコードからコンパイルする方法・・・Bitcoin Coreソースコードの修正、または開発中の最新機能に携わりたいという方へ推奨
パッケージファイルからインストール
①Bitcoin Coreをホームページ(https://bitcoin.org/ja/download)からダウンロードします。
②ダウンロード後に.dmgファイルを実行し、Bitcoin Coreアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグします。
ソースコードからコンパイル
①ソースコードのクローン
GitHubのビットコインのページ(https://github.com/bitcoin/bitcoin.git)からソースコードをクローンします。
gitがインストールされていない場合は、Mac用のパッケージ管理システムHomebrewを使用して、gitを事前にインストールしておく必要があります。
$ brew install git
Homebrewがインストールされていない場合は、Homebrewのホームページ(https://brew.sh)に記載されているインストール用のコマンドを実行し、インストールを行います。
$ /usr/bin/ruby -e”$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)”
bitcoinディレクトリに移動し、git tagコマンドで同期が可能なタグの確認を行います。
末尾にrcが付いているタグは、テストが必要なリリース候補を表していますので、末尾にrcが付いていないタグの中で、最新のバージョンをcheckoutします。
$ git checkout -b v0.14.2
②依存パッケージのダウンロード
Homebrewを使用して依存パッケージをインストールし、ビルドの事前準備を行います。BerkeleyDBについては最新版ではなく、BerkeleyDB4ベースのライブラリをインストールする必要があります。
$ brew install automake berkeley-db4 libtool boost –c++11 miniupnpc openssl
pkg-config homebrew/versions/protobuf260 –c++11 qt5 libevent
③コンパイル
コンパイルする際は少なくとも1.5GBのメモリが必要となり、ビルドには数十分ほどの時間が必要となります。
$ ./autogen.sh
$ ./configure
$ make
$ make install
makeのオプションとして、同時に処理するジョブ数を指定し、処理時間を短縮することも可能です。
$ make -j4
インストール結果は、ビルド終了後にbitcoindコマンド、bitcoin-cliコマンドの配置で確認することができます。
$ which bitcoind
/usr/1ocal/bin/bitcoind
$ which bitcoin-cli
/usr/local/bin/bitcoin-cli