Ripple(リップル)とは
Ripple(リップル)は、Ripple Inc.によって開発が行われている、分散型台帳技術を利用した即時グロス決済システム、外国為替・送金ネットワークのこと。
サンフランシスコに本拠を置くRipple Inc.が開発するリップルの決済ネットワーク上において、グローバル決済ソリューションとして開発された暗号通貨(仮想通貨)をXRPと呼び、ブリッジ通貨として利用されることを目的としています。
Ripple(リップル)では、Bitcoin(ビットコイン)のようなプルーフオブワーク(Proof of Work)を使用したブロックチェーンを用いず、リップル社が独自開発するコンセンサス・レジャー(Ripple Consensus Ledger)を使用しています。
これにより、高速なトランザクションを実現しています。XRPの発行上限は1000億XRPであり、最小単位は0.000001(100万分の1)XRPとされています。
- 概要
- 詳細
リップル[Ripple](XRP)
通貨単位 | XRP |
暗号化方式 | ED25519 and SECP256K1による暗号署名、SHA512 halfによるハッシュ、Multi-sign機能を実装。 |
コンセンサス・アルゴリズム | Proof of Consensus(プルーフ・オブ・コンセンサス) |
発行上限枚数 | 1,000億XRP |
リップル[Ripple](XRP)の詳細
リップル
電子決済システムのプラットホーム
リップルは、電子決済システムに特化したプラットホームです。ビットコインが個人間決済システムに特化した仮想通貨であるのに対して、リップルは企業間取引・国際間取引の円滑化を得意としています。
リップルは、決済システムのプラットホームを主な機能としているので「仮想通貨」と定義してよいかは微妙です。分散型技術を土台としているので、現在は仮想通貨の分類に入ると言われています。
リップルは、国際送金をシームレス(継ぎ目がなく)に行えるような「リップルネット」というネットワークを構築して実現を目指しています。
リップルの通貨
リップルの通貨の単位はXRPです。リップルの決済ネットワークの中では、XRPがブリッジ通貨(引換券)としての役割を担い、個人間送金も可能にしています。XRPは個人でも購入が可能で、国内取引所でも取り扱われています。
リップルは、ビットコインのような管理者不在のシステムではなく、リップル社が運営・管理するネットワークで構築されています。そのため決済時間が非常に早く、ビットコインの決済時間が最短十分なのに対して、XRPは最短四秒で決済が完了します。
リップルは、世界中の銀行と提機して国際送金の改革を行うプロジェクトです。日本国内では、住信SBIネット銀行がリップル社と共同で、SBI Ripple Asia株式会社を設立しており、日本の銀行間決済の円滑化を進めています。
リップル社について
決済の早さのところでも言及しましたが、リップルのネットワークは、ビットコインとは違いリップル社が管理しています。リップル社はベンチャー企業で営利団体です。XRPもリップル社が多く保有しています。
そのため、XRPを利用するということは、ある程度リップル社を信用して利用するということにもなります。XRPを保有する場合は、XRPに関する情報を収集するとともに、リップル社の情報も集めて調べる必要があるでしょう。
ちなみに、リップル社はニューヨーク州の仮想通貨取り扱い事業者登録(Bit License)3社のうちの1社です。
1国際的な銀行間取引に使われる暗号通貨
リップルは、ビットコインのような「誰でも利用できる」ようなものではなく、銀行間の取引などに組み込まれて、送金時間短縮や送金手数料の減少を期待されているシステムです。世界通貨の橋渡しとして流通するようなイメージです。Googleが出資していることや、世界の銀行で実際に採用をされているのを見ると、可能性のある仮想通貨の一つだと想定します。