NEM(ネム)とは
NEM(ネム)は、デジタル通貨だけではなく、あらゆる種類のアプリケーション開発者のための、パワフルで合理的なプラットフォームとして構築されています。
アプリケーションでNEM(ネム)を使用することは、RESTful JSON APIコールを作成するだけで簡単に行うことができ、独自の「スマートアセット」を設定し、NEM(ネム)の強力なブロックチェーンプラットフォームを、高速で安全且つスケーラブルなソリューションとして利用できます。
NEMは、スマートフォンアプリの効率的な使用による直接的なパブリックトランザクション、クライアントまたはWebアプリケーションを接続する効率的なクラウドサービス、ビジネスクリティカルなハイパフォーマンスの許可されたエンタープライズバックエンドなど、様々なソリューションクラスに適しています。
- 概要
- 詳細
ネム/ゼム[NEM/XEM](XEM)
通貨単位 | XEM |
暗号化方式 | SHA3-256 |
コンセンサス・アルゴリズム | PoI(Proof of Importance プルーフ・オブ・インポータンス) |
発行上限枚数 | 8,999,999,999XEM |
ネム/ゼム[NEM/XEM](XEM)の詳細
ネム
独自通貨を作成・運用するのに適した仮想通貨
NEMは、ビットコインのような決済システムとしての利用を目指しているわけではなく、ブロックチェーンの更なる活用を目指して開発された暗号通貨です。NEMのシステムを利用して、ユーザーが独自の仮想通貨を作成することができます。
独自の仮想通貨(トークン)を発行できる機能を持つ仮想通貨は他にもありますが、NEMではその仮想通貨にネームスペースと呼ばれる名前をつけることが可能です。ネームスペースとは、インターネットで言う「ドメイン」のようなものとされています(NEMの公式情報より)。
また、NEMで発行される独自通貨の単位は「モザイク」と呼ばれます。オリジナルのネームスペースとモザイクを付けることで、オリジナルの仮想通貨を作成できるわけです。なお、ネームスペースは一年単位のレンタルとなっています。
NEMでの権限を決めるプルーフオブインポータンス(PoI)
ビットコインとNEMの最も異なる点は、ブロックを作成する時の参加者の合意形成システムにあります。NEMのブロック作成権利は「プルーフオブインポータンス(PoI)」と呼ばれるルールによって決まります。
PoIは、NEMのブロックチェーンを作成する人が「NEMにどれだけ貢献しているかで決まる」という仕組みです。ビットコインのブロックチェーンでは、ブロック作成の際の権限はその仕事量によって決まります。その権限が、NEMでは貢献度で決まります。
貢献度は、NEMの通貨である「XEM」の保有量・取引量・取引相手等が考慮されて決まります。ビットコインでは、マイニングで多くのブロックを作成した参加者が権限を持つため、マイニング環境を整えられる資本の多い参加者が有利な側面があります。
一方NEMでは、資本がどのくらいあってもNEMに貢献していなければブロックの作成権限は獲得できません。ブロック作成権限を獲得するとそれに応じた報酬が貰えます。NEMでは、ブロックを作成する作業を「ハーベスティング(収穫)」と呼びます。
PoIシステムは、従来の仮想通貨のブロック作成ルールとは一線を画すものです。今までの仮想通貨のブロック作成ルールでは、「早期参入者に有利」「資金力のある人が有利」なものが主流でした。
この場合、あらかじめ資本を持っている人たちが有利であり、さらに資金がそこに集まる構図になります。すると、中央管理者不在であるはずのブロックチェーンに、多大な影響力を持つ勢力が生まれることになります。
これはビットコインの課題として懸念されている問題で、PoIはこれを解決する取り組みでもあります。この問題を解決することは、新規の参入障壁を低くすることにもつながります。
従来の「お金持ち有利」の経済から、より自由で公平な経済へと流れを変える取り組みなのです。それが「NEM(New Economy Movement)」(新しい経済運動)という名前の由来です。
1NEMの発行量とブロック作成時間
NEMは、全発行量が約90億(8,999,999,999)XRPです。最初に発行・分配された分がすべてで、発行は既に終了しています。ハーベスティングによって、参加者は手数料という報酬を受け取ります。NEMのブロック作成時間は約1分で完了します。これはビットコインの約十分の一です。