ビットコインのシステム上のリスク
ビットコインのシステムは、運用開始から停止状態になったことはなく稼働し続けていますが、ハッキングや不具合などが起こる可能性はゼロではありません。ビットコインのシステムが破綻して信頼されなくなるリスクもあり、ビットコイン自体の価値がなくなる可能性もあります。
システム上のリスクを知っておく
ビットコインには法定通貨と異なる様々なレベルのリスクがあることを認識しておくことが大切ですが、リスクの中でもビットコインそのものに対するリスクも知っておく必要があります。
問題が起こる可能性やリスクが0という完璧なシステムというものは、この世には存在しません。順調に規模を拡大してきたビットコインのシステムにおいても然りです。
処理能力などの問題による信頼リスク、ハッキングや不具合などが起こる可能性、ビットコインに変わる別の暗号通貨(仮想通貨)の台頭など、このようなリスクが表面化してしまうとビットコインの価値も著しく下落します。
そのため、常に「ビットコインは崩壊する可能性(危険性)がある」との認識を持つことは、利用する上でも投資を行う上でも必須で注意を払う必要があります。特に、技術について知っておくことは、システム上のリスクを事前に回避することにつながるので、積極的に情報収集をして学習しておくことが大切です。
ブロックチェーンという根幹たる技術が確立していることで、ビットコインは稼働してから改ざんされたことはなく、暗号通貨(仮想通貨)の基軸通貨で、ハッシュレートが高くハッキングされる可能性は極めて低いですがゼロではありません。
ビットコインが価値を持つのは、不正をすることができないブロックチェーン技術のシステムを使った電子決済システムにあります。改ざんが不可能という土台の上に価値が形成されていますので、改ざんが一度でもできてしまうと価値はたちまち無くなってしまいます。
ビットコインのシステム上の問題として当初から指摘されていることに、「ビットコインの最大取引量が極端に増加するとシステムが処理しきれない」という問題があります。今後も、現時点では顕在化していない問題がどのように発生しうるのかはわかりません。
ビットコインには発行主体がなく、管理者が存在しないということが特徴の一つですが、ただそれによってビットコインに何かしらの問題が発生したときに、管理者が存在しないことで即座に対応できないという状況が発生する問題もあります。
ビットコインのシステムが破綻して価値がなくなるリスクは常に頭に入れておくべきで、ビットコインの価値がゼロになる可能性は極めて低いですが、完全なゼロではないという認識は持っておくべきです。