ショッピング以外にビットコインを使う例、ビットコインで寄付をするには
ショッピング以外にビットコインを使う側として、寄付に注目が集まっています。相手に直接届けられ、コストが安く、スピードが速いのが特徴です。
ビットコインは寄付に向いている
海外に送られる募金は慈善団体などによって集められた場合は、現地の人々に届くまでに膨大なコストがかかります。金融インフラが未整備の国では、現地にお金を届けるためには現地の金融機関を含めた多数の銀行を経由する必要があり、募金額の大半が送金手数料に消えることもあります。
ビットコインであれば、届けたい相手に直接、誰も仲介せずに送ることができるため、コストを大幅に抑えられます。また、ビットコインのブロックチエーンには、取引の記録が残り、さらに公開されるため、使途の透明性が高いという特徴もあります。
例えば、駅前で募金を募っている人々が、その募金を何に使っているかを把握している人はほとんどいないと思います。ビットコインでは、送金先のアドレスからどのアドレスに送られたかがすべて分かるため、慈善団体や現地団体が公開するアドレスをつぶさに調べることで、募金の透明性を担保することが可能なのです。
ビットコインは国際送金が小額から可能で、かつ個人に直接お金を届けることができます。この性質は実は寄付という行為ととても親和性があると言われています。世界の裏側の人間へでも相手のビットコインアドレス(QRコードなど)さえわかれば、小額で時間に関係なく直接送ることが可能です。
銀行口座を介すこともありません。また、寄付基金への寄付も小額から行うことができます。さらに、そのアドレスを調べればいつにいくら入金されたか、合計でいくらになったのかということが手に取るようにわかります。
その後のお金の流れも追跡することができるので、募金だけして寄付をしなかったということも避けることができます。国内では寄付専用のサイト「Kizuna」もリリースされ、徐々に盛り上がりを見せています。
寄付ができる
ビットコインは寄付をするのも適しています。現在の寄付サービスでは、寄付が相手方に届くまでにいくつもの機関が仲介することになり、その分手数料がかかります。結果、自身が寄付したい額よりも少額しか寄付できません。しかし、ビットコインを利用して寄付すれば、格段に早く、そして安く寄付先まで資金を届けられるようになるのです。また、いくつも仲介機関を経由することで、「本当に届いているのか」という心配も生じます。しかし、ビットコインの取引はいつでもインターネットで送金状態を確認できます。
1コストがとにかく安い
ビットコインの募金は直接送金できるため、募金者と受取人の両方にメリットがあるといえます。銀行を使った国際送金の場合、それぞれの国の銀行システムはつながっていないので中間手数料がかかってしまいます。その点ビットコインのネットワークは世界中で直接つながっています。
2スピードが速い
ビットコインは約10分で相手に届けられるため、銀行送金に比べて圧倒的に高速です。銀行送金の場合は、土日の送金が滞ってしまうなどの弊害もあります。ビットコインは24時間365日いつでも送金できます。
3ビットコインの寄付は受け付けも簡単
ビットコインは海外への送金手数料が別の手段に比べて割安なため寄付をする場合にとても有用です。一方、寄付を受け付ける場合もとても簡単です。必要なのはビットコインアドレスをオンライン上に発信するだけです。特設のサイトを開設しなくても、FacebookなどのSNSで寄付を呼びかけられます。
44,000BTCを集めた団体もある
ビットコインの寄付を受け付けている団体の中で一番多くのビットコイン送金が行われたアドレスは、Wikileaksのビットコイン寄付アドレスです。現在までに4,000BTCを集めました。Wikileaksは、国際的に活動するジャーナリストたちによって非営利運営されており、通常のメディアが報道しないような情報を公開しています。
5ビットコインで選挙資金集め
アメリカではビットコインで選挙時に必要な選挙資金を集めることが一部で認められています。すでにパトリック・ネルソン氏がアメリカ下院選挙立候補時にビットコインの寄付を選挙資金にあてています。一方、選挙参加権のない外国人は寄付できない仕組みになっています。
ビットコインの寄付で世界をよくしよう
今までの国際送金は、銀行などの送金仲介業者によって多くの寄付が手数料として取られていました。しかしビットコインの送金システムは、そのような仲介業者は排除され、より多くのお金を世界中で、かつ低コストでやりとりできます。ビットコインは銀行口座を持たない相手でも、やりとりが可能です。ビットコインでの寄付は、そんな世界の常識を打ち破る大きな可能性を秘めています。