USB型ハードウェアウォレットの使い方、ハードウェアウォレットでビットコインを管理するには
ハードウェアウォレットはコールドウォレットの一種です。このレッスンではUSB型のハードウェアウォレットの使い方を紹介します。
ハードウェアウォレットとは
ハードウエアウオレツトとは、仮想通貨をオフラインで管理するために開発された機械式のウォレットです。主流はUSB型で「TREZOR」や「Ledger」などです。ハードウェアウォレットでの管理は、現在ビットコインの管理方法で一番安全だといわれています。
オフラインで保管できることはほかのコールドウォレットと同じですが、端末が故障してもほかのハードウェアウォレットに設定を移せます。USB型は持ち運びがしやすく、価格はどちらも1万円ちょっとです。
ただし、ウォレットの復元を行うために必要なパスフレーズの紛失には十分注意してください。紛失した場合、USBの中にあるビツトコインも失われます。
ハードウェアウォレットの初期設定をする
Ledgerシリーズの「LedgerNanoS」を使って初期設定の手順を紹介します。ボタンは左と右の2つだけで、それぞれのボタンに対応する動作が画面に表示されます。左右ボタンを同時に押すと決定になります。
1ペーパーウォレットは使えなくなる場合がある
ペーパーウオレットもオフラインでビツトコインを保管できますが、火災や用紙の経年劣化などによって、秘密鍵が読み取れなくなる可能性があります。その場合は秘密鍵にひも付けられたビットコインを引き出せません。
2物理的な管理が必要
ビットコインをハードウェアウォレットで管理する場合、ハードウェアウォレットそのものを安全に保存する必要があります。自宅の金庫または、銀行の貸金庫などで管理するとより安全でしょう。また、落として破損しないように気を付ける必要があります。
3ハードウェアウォレットは取り回しやすい
ハードウェアウォレットはほとんどの場合、持ち運びしやすいサイズで作られています。セキュリティ意識の高い人たちは、常日頃からハードウェアウォレットを持ち歩き、日常のウォレットとして利用しています。
4パソコンはオンラインにしておく
ハードウェアウォレットの設定をする際は、パソコンは必ずオンライン状態にしておきましょう。ペーパーウォレットと異なり、ハードウェアウォレットは接続するパソコンがオンラインでないと使えないので注意します。
5別のウォレットからデータを引き継ぐ場合は
別のウォレットからデータを引き継ぐ場合は、手順2で左ボタンを押します。この操作は、それまで使用していたハードウェアウォレットが故障して、新しいものに引き継ぐ場合や、初期出荷状態にしたいときに使います。
68ケタのPINコードを設定しよう
PINコードのけた数を増やすことで、PINコードを解読されることを防げます。必ず8けたで設定しましょう。また、誕生日などの覚えやすいPINコードも、悪意を持つユーザーに真っ先に試される数字の組み合わせです。使わないようにしましょう。
7PINコードは必ず覚えておく
PINコードはハードウェアウォレツトを起動する際に必ず必要になります。絶対に忘れないよう、パスワード管理ソフトや紙に書き留めるなどして、他人に決して見られないところに保管しておきましょう。
8正確に書き留める
ハードウェアウォレットのリカバリーフレーズは、秘密鍵を生成するために使うため、決して単語を書き漏らしたり紛失したりしてはいけません。リカバリーフレーズから復元する際は、英単語の最初の数文字を入力した後、表示された単語の中から正しいものを選択する形になります。間違えないように正しくメモしましょう。
9リカバリーフレーズのメモには付属の用紙を使おう
LedgerNanoSにはリカバリーフレーズをメモするための用紙が付属されています。この用紙を使うと便利です。
10Google Chromeで動くアプリをインストールする
ここではGoogleChromeを使って、パソコンにLedgerのウォレットアプリをインストールします。アプリはGoogleChromeの拡張機能として、Ledgerから提供されています。
11Google Chromeの拡張機能とは
WebブラウザーのGoogleChromeにはさまざまな機能を追加できます。また、Google以外にも各社が拡張機能を提供しており、Ledgerが提供しているウォレットアブリもその1つです。対応OSなど最新情報はLedgerのWebページを参照してください。
12アルトコインにも対応
「&Altcoins」という表示の通り、LedgerNanoSはアルトコインにも対応しています。ほかにもライトコインやジーキャッシュ、イーサリアムなど、現在は13種類の仮想通貨に対応しています。
13ERC20トークンにも対応
イーサリアム上で発行される「トークン」にも、LedgerNanoSは対応しています。これらのトークンはイーサリアムの「ERC20」と呼ばれる規格で発行しており、LedgerNanoSでは50種類以上のERC20トークンを扱えます。
14TREZORも拡張機能を追加できる
もう1つのハードウェアウォレット「TREZOR」もGoogleChromeの拡張機能にアプリを追加できます。また、TREZORの場合はパソコン用のソフトウェアも別途用意されています。
スマートフォンと連携できるものもある
ハードウェアウォレットは、ハードウェアデバイスと、それを連携するアプリの2つで構成されています。LedgerNanoSの場合はパソコンのアプリと連携できますが、スマートフォンと連携できるものもあります。もしデバイスが壊れてしまった場合は、リカバリーフレーズと互換性のあるウォレットを新しく買うことで復元できます。