IPアドレス
ネットワーク上で各コンピュータを識別するために割り当てる32bitの数値です。通常は8bitずつで4つに区切り、それを10進数で191.167.02というように表記します。
概要 |
ネットワークでデータをやり取りするには、このIPアドレスを宛先として使用します。 |
解説 |
インターネットなど、IPを基盤とするネットワークにおいて、各コンピュータ1台ずつに割り振られた識別番号で、32bitの数値により表現されます。ただし、そのままではわかりにくいので、8bitごとの4つに分割し、それぞれを10進数で表記して、191.161.02といったように記述します。この番号はネットワーク上の住所を示すようなものです。
私たちが普段用いている宛名表記を、コンピュータ用にデジタルの数値として表したものと思えば良いでしょう。実際、IPアドレスの内容はネットワークごとに分かれる「ネットワークアドレス」部と、そのネットワーク内におけるコンピュータを識別するための「ホストアドレス」部との組み合わせで構成されます。これは、宛名書きで言うところの住所と名前に相当するものです。 ネットワーク上を流れるパケットには、必ず送信元と送信先のIPアドレスが属性情報として付加されます。これは小包に貼り付けられた荷札のようなもので、この荷札に記載された宛先、つまりIPアドレスの持ち主に対してパケットは送り届けられるのです。このように、通信を行う際に相手を特定するため必須となる番号ですから、当然個々のコンピュータに割り振られる値が重複してはいけません。 しかし32bitの値で表現することから自ずと表現できる値の範囲が決まってしまい、現在はこの数が足りなくなるかもしれないといった懸念が出てきています。そのため次世代の規格として、128bitの値で表現するIPv6への移行が進められています。 |