MIME
本来ASCII文字しか扱うことのできないインターネットメールで、日本語などの2バイト文字や、ファイルの添付を可能にするための規格です。
概要 |
MIMEではASCII文字しか扱えないインターネットメールのために、データをASCII文字に変換して本文へ貼り付けます。ただしそのままでは本来の文と区別がつかなくなるので、メールをパートごとに分けて、どんなデータなのか種別を記します。受け取った側では、記された種別をもとに、各パートを復元して参照することになります。 |
解説 |
インターネットメールでは、本来はASCII文字しか扱うことができません。これを拡張して日本語など2バイト文字の取り扱いや、電子メールヘのファイル添付を可能とするための規格がMIMEです。MIMEの基本的な動作は、電子メール本文を複数のパートに分け、パートごとに「Content-Type」などの各種ヘッダ情報を付加して、そこにASCII文字に変換したバイナリデータを格納するというものです。
Content-Typeにはtextやimage、audioなど様々な種別を指定することができ、受け取った側はこの種別をもとに動作を決定します。この種別をMIMEタイプと呼びます。データをASCII文字に変換するには、主にBase64という方法を用います。変換方法には他にもuuencodeやQuoted Printableなどがあり、どの変換方法を用いたのかはMIMEによって付加されるヘッダ情報に記述されています。 このヘッダ情報をもとに、受信側ではデータをもとのファイルヘと復元するのです。古い電子メールソフトを利用した場合、こうした規格に対応していないことがあります。その場合は、受信した電子メールの本文に、だらだらと意味不明な文字列が続くことになります。この意味不明な文字列がASCII文字に変換されたデータそのもので、それが復元できずに表示されてしまっているのです。MIMEが現在ほど一般的でなかった頃は、こうした添付ファイルについては別の専用ツールを使って復元する、などということも珍しくありませんでした。 |