ネットワーク用語

リピータ【ハードウェア関連用語】

リピータ

LANケーブルを流れる信号の中継器です。減衰してしまった電気信号を整形して再送出することで、ケーブルの総延長距離を伸ばすことができます。

概要
規定以上の距離で通信を行おうとすると、信号が歪んでしまうために正しく通信を行うことはできません。間にリピータを挟んで信号を整形させることで、信号の歪みを解消することができます。入力された波形を整形して送出するだけなので、不要な通信パケットも中継してしまいます。
解説
OSI参照モデル第1層(物理層)の中継機能を提供する装置です。ネットワークではLANケーブル上に電気信号を流すことで通信データを送出します。しかし、ケーブルが長くなるにしたがって、その中を流れる電気信号は減衰してしまい、最終的には解釈不可能な信号となってしまいます。そのため、LANの規格においては10BASE-5や10BASE-Tといった各方式ごとに、ケーブルの総延長距離が定められています。

リピータはこの減衰してしまった信号を増幅して送出することで、LANの総延長距離を伸ばすことができる中継器というわけです。イメージとしては拡声器のようなものを想像すれば良いでしょう。本来なら聞こえないほど遠くの場所でも、途中で拡声器によって音声が増幅されることで聞こえるようにするという動作に似ているからです。ただしその特性上、単純に入力された波形を整形して送出するだけということになり、本来なら中継する必要のないエラーパケツトなども中継してしまいます。

これは無駄なデータがネットワーク上を必要以上に流れてしまうということであり、効率の面であまり望ましいことではありません。Ethernetでは、このリピータを4つまで同一経路上に用いて、総延長距離を伸ばすことができます。上限が用いられているのは、何段階もリピータを経由すると信号が歪んでしまって解釈不能になってしまうこと、また、コリジョン(衝突)検知の仕組みが、総延長距離が長くなりすぎることによって有効に動作しなくなってしまうことからきています。このリピータを複数束ねてマルチポート化したものをハブと呼びます。

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