Financial用語 |
コール市場 |
概要 |
取引市場コール取引には、有担保コールと無担保コールがあり、金融機関同士が短期間の資金を貸し借りします。 |
解説 |
コール市場は、取引が金融機関に限定されるインターバンク市場で、1日や1週間程度の短期資金を取引する短期金融市場です。コール市場での取引金利が「コールレート」で、「コール」は「呼べば応える(マネー・アット・コール)」という意味です。コール市場は、「返す」ことになれば即座に返却する短期資金をやり取りする場です。コール取引には、担保を預けない無担保取引と、資金を借りる側が貸す側に担保を預ける有担保取引があります。中でも、翌営業日に決済を行う、短期金利の基準ともなっている無担保コール翌日物が代表的です。無担保コール翌日物は市場規模が大きく、金融調節の手段としても活用されています。1994年に預金金利が完全自由化され、その後の1995年に日本銀行が、無担保コール翌日物の金利を操作目標に定めて金融政策を実施することになりました。以来、公定歩合は金融政策としての役割を終える事となりました。 |
Financial用語 |
手形市場 |
概要 |
短期金融市場の中では比較的長期間の資金調達に利用され、期日の到来していない手形を金融機関同士で売買する市場。 |
解説 |
手形市場は、支払期日前の手形を売買する短期金融市場で、金融機関同士で取引を行うインターバンク市場の1つです。コール市場よりも、少々長期間の資金の貸し借りに活用されます。「手形オペ」は、日銀と金融機関との間で手形を売買して資金量を調節する公開市場操作で、コール市場と同様に、手形市場でも日本銀行の金融政策は行われています。手形とは、法律に定められた要件に従い、必要事項が記載された有価証券で、「将来のある特定の日(一般的には発行から数か月後)に、ある特定の場所で決められた金額を支払う」ことを発行者が取り決めした証書になります。小切手や銀行振込と同様に、会社などがお金の支払いをする手段として利用されます。手形の受取人は、支払期日に支払場所である銀行に手形を持っていくと換金が可能です。 |