Financial用語 |
中央銀行 |
概要 |
国や同一通貨地域内で中核となる銀行。物価や通貨の安定のために金融政策を実施したり、民間金融機関に融資を行います。 |
解説 |
中央銀行は、「銀行の銀行」として金融システムの最終的な拠り所となる機関です。物価や通貨の安定を図るために金融政策を行うので、国の経済をコントロールしているといっても過言ではありません。中央銀行の政策は、その国の経済環境に大きな影響を及ぼします。中央銀行は、ほとんどの国や同一通貨地域内に存在します。日本の中央銀行は日本銀行です。米国は、FOMCのある連邦準備制度が中央銀行の役割を担い、英国はイングランド銀行が中央銀行です。EUには、ECBがあります。2008年秋に起こった米国発の世界的な金融危機や最近の欧州財政危機を経て、各国の中央銀行はこれまで以上に金融システムに関するリスク評価と政策対応が求められる時代を迎えています。 |
Financial用語 |
日本銀行 |
概要 |
日本の中央銀行。物価の安定、通貨価値の維持、金融システムの安定などのために金融政策を行います。日本政府からは独立した立場。 |
解説 |
日本銀行(日銀)の主な役割は、次の通りです。日銀券の発行という「お金の発行」、金融機関が日銀に開いている口座(日銀当座預金)を通じて、金融機関からのお金の預かりと貸し出しや資金決済を行う「銀行の銀行」、政府の資金の収入と支出を管理する「政府の資金管理」、金融政策を通じた「健全な金融システムの維持・経済の安定」です。金融政策は、中央銀行による経済政策です。その国の景気を安定させ、経済成長が続くために行います。通貨を発行する立場としては、相対的に物価を安定させたり為替相場を安定させるなどの金融政策を行い、通貨の価値を保とうとします。日銀では、金融政策の手段として、政策金利の操作、公開市場操作、預金準備率操作を行っています。これらの金融政策の基本方針を決定するのが日銀内にある金融政策決定会合です。また、日銀では、企業の資金繰りや雇用環境、業績見通し等から日本経済の先行きを知るため、日銀短観を調査・公表しています。 |