Financial用語 |
配当利回り |
概要 |
現在の株価で投資をした場合、1年間に受け取れる配当金は投資資金に対する何%なのかを示す、投資収益を見る指標。 |
解説 |
株式投資による投資家の収益は、値上がり益(キャピタル・ゲイン)と配当金(インカム・ゲイン)です。このうち、配当収入の部分を利回り計算したものが、配当利回りです。配当利回りは、現在の株価による投資額に対して、どれだけの収益利回りかを示す指標です。配当利回りを計算する際の投資額は、投資家が実際に購入した株価ではありません。なお、配当金は終了した年度の実績ではなく、今期予想配当や来期予想配当という今後の配当予測を使って算出し、投資判断を行います。株式市場全体の平均配当利回りを使って、預貯金の利率や新発10年物国債利回りなどと比較することがあります。これにより、株式投資が相対的に有利なのかどうかという投資判断ができます。 |
Financial用語 |
PBR |
概要 |
「株価が1株あたりの純資産(株主資本)の何倍になっているか」という株式の価値を資産と比較した指標。 |
解説 |
PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)は、株価を1株あたりの純資産(自己資本)で割って求めます。株式会社が解散した場合に残った財産から株主に返される金額と現在の株価とを比較した指標です。株式会社が解散する場合、保有する金融資産や在庫、不動産などを現金化し、負債を返済します。その後に残った財産が純資産で、持株数に応じて株主に分配します(「残余財産分配請求権」)。一般的に、株価と純資産が同等の「PBR1倍」は株価の下限と考えられ、1倍以下だと解散価値を下回り、その株価はより割安な状態と言えます。ただし、株価との比較対象が純資産ですから、会社の利益成長力などは考慮していません。ほかの株価指標と併せて使用することが望ましいでしょう。また、低いほど良いわけではなく、1倍割れで極端に低い場合は、市場評価が純資産に比べて異常に低い、つまり何らかの「悪材料」で株価を下げていると考えた方が無難です。 |