Financial用語 |
IR |
概要 |
会社が株主や投資家に対し、投資判断に必要な情報や自社株の投資価値を適時に、また継続的にアピールすること。 |
解説 |
IRは「Investor Relations」の略で、上場会社による投資家向けの広報活動と訳されます。株式の発行体が、既存株主や投資家に対して投資判断に必要な情報を適時、公平、継続して提供する活動全般のことです。IRを積極的に行うことで投資家の理解を得やすくなり、円滑な資金調達ができます。IR活動は、会社からの一方的な情報開示ではなく、その活動を通した投資家や株主との意見交換も含みます。お互いに理解を深めて市場で評価された結果、株主の裾野がさらに広がるような広報活動全体を指します。いわば、コミュニケーション活動です。株主や将来の投資家などから厳しい批判を受けることもありますが、長い目で見ると経営の質が高まります。この積み重ねが株価に表れていくのです。 |
Financial用語 |
配当金 |
概要 |
株式会社が稼いだ利益の一部を、出資者である株主に還元するお金。通常は1株あたりの金額で示されます。 |
解説 |
株式を発行した株式会社は、事業活動で生み出した利益を将来のために会社に残すほか、株主にも分配します。証券保管振替制度で実質株主となれば、持株数に応じた配当金を受け取れます。一般的に配当は発行済株式数で割り、1株あたり配当金として表します。株主は、その出資比率に応じた配当金を受ける権利を持ちます(「利益配当請求権」)。配当金は、投資した会社の業績の良し悪しで増減します。配当しないことは「無配」、前年の無配から配当が復活すると「復配」、前年より配当金が増えると「増配」、減ると「減配」です。また配当金は日割り計算をせず、計算期間分の配当金を受け取れます。2006年5月施行の会社法では、定款変更を行った上で、会社の利益処分を取締役会で決められるようになりました。従来は配当金に関しては株主総会の決議でした。年に何度も招集通知を発送して株主総会を開くのは現実的ではなく、中間配当と期末配当、または期末配当だけでした。取締役会の決議になり、四半期配当も実現可能となりました。 |