Financial用語

欧州財政危機、QE3【金融用語 国際金融編】

Financial用語
欧州財政危機
概要
2009年10月にギリシャの新政権が前政権時代の財政に関する粉飾を発見、国債のデフォルト不安がユーロ圏に波及した危機。
解説
欧州統一通貨のユーロは、通貨が統一されていることから生じるデメリットがあります。財政事情や物価、雇用環境などが異なる国々の間で同じ通貨を使う点に難があるといわれています。国ごとに事情が異なれば、通貨で経済の波を調節することは困難です。この面をカバーするためと、危機時に統一通貨圏内で連鎖しないようにするため、ECBはユーロ導入国に一定の経済的基準の維持を義務付けています。基準以上に見せようとギリシャの前政権は粉飾をしており、実際は国債がデフォルトの恐れを抱えていました。新政権は財政再建に着手しましたが、厳しい財政緊縮で経済は悪循環、ギリシャ国債の格付は下がり、余波は通貨圏内に広がって事態からの脱却がなかなか見られません。ユーロも暴落しています。欧州財政危機を契機に、欧州金融安定基金が創設されました。
Financial用語
QE3
概要
米国の量的緩和政策(Quantitative Easing)の第3弾。住宅ローン担保証券などを買い取り、マネタリーベースを増やす策。
解説
量的緩和政策は中央銀行が金融磯関などから有価証券などを買い、その代金として世の中のお金の量つまりマネタリーベースを増加させる政策です。世の中に出回るお金の量が増えれば、お金に対する需要と供給の関係から、金利が下がります。低い金利で資金を借りて、投資や消費に使ってもらおうという政策です。第1弾の量的金融緩和政策(QE1)はサブプライムローン問題の対応策、第2弾は米国の景気回復鈍化の対応のために行われました。第3弾のQESは、低迷する雇用市場のテコ入れとして2012年9月に導入されました。インフレ率が抑制されている限り、住宅ローン担保証券などの買い入れを無期限で継続、という内容でしたが、2014年10月のFOMCで、まず証券買い入れを終了する声明を発表し、次は低金利政策をいつ止めるかが注目されます。

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