Financial用語

逓減/逓増、生保の逆ザヤ【金融用語 金融商品編】

Financial用語
逓減/逓増
概要
逓減は「だんだん減る」、逓増は「だんだん増える」という意味。時間の経過に応じた保険料や受取年金額の変化を示します。
解説
定期保険の中には、加入後の期間経過に応じて保険金額が減っていく逓減定期保険や、保険金額が増えていく逓増定期保険があります。保険金額が徐々に変わりますが、保障期間内の保険料は一定です。子供の成長に応じて必要保障額を減らしていきたいとか、収入の増加に応じて必要保障額を増やしていきたいなどというように、ライフプランに合わせた保障額の設計に利用されます。また、個人年金保険や年金払積立傷害保険などの保険商品の中には、将来の受取年金額がだんだん増加していく逓増型を取り扱う保険会社もあります。逓増型の年金受取の例として、基本給付額の数%の額が前年の基本給付額に上乗せされていく、というプランがあります。逓増型の年金保険では、年金受取時期に物価が上昇した場合に、物価上昇に対する年金額の相対的な目減りを防ぐ効果があります。
Financial用語
生保の逆ザヤ
概要
長らく続いている低金利や投資環境の悪化を背景に、保険金の運用が予定している利回りに達せず含み損となっている状態。
解説
生命保険の保険料は、死亡率、運用利回り、社内の費用を考慮して計算されています。しかし実際には、予定した計算とのズレが生じます。利益(余剰金)が生じるとそれぞれ「死差益」「利差益」「費差益」と
呼ばれます。国内の低金利が長引き、生命保険の運用は保有契約の予定利率を下回るケースが続出しました。利差益は利差損です。高い金利を求めた外貨運用や株式投資も、思うように運用できませんでした。本来なら、運用利回りの低下を見込んで予定利率を低くするところですが、保険料が高くなるため踏み切れず、耐え切れなくなった中小の生命保険会社が破綻するまでに至ったのが逆ザヤ問題です。

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