ネットでの利用、ネット通販の支払いに使うには
ビットコインはもともとインターネット上のお金のため、オンライン決済に向いています。ここではネット通販の支払いに使う方法を紹介します。
インターネット上でビットコインを使えるお店
ビットコインはもともとがインターネットから生まれた通貨であるため、EC店舗での支払いと相性が抜群です。デジタルコンテンツの支払いから、ライブストリーミングの支払い、はたまたクレジットカード代わりの支払い手段として、徐々に採用が進んでいます。
例えば、アメリカ最大手旅行代理店のExpediaは、グローバルな決済手段としてビットコインに着眼し、2015年からビットコイン決済の受け付けを開始しました。Expediaが扱う海外旅行の航空券やホテルの費用はビットコインだけで決済が可能です。
日本でビットコイン決済に対応しているのは、国内最大手デジタルコンテンツプラットフォームの「DMM.comjや、パソコンショップ「Ark」、オンラインチケット売買「チケットキャンプ」などです。店舗側としても、ビットコインならクレジットカードの不正利用による「チャージバック」のリスクがないなどのメリットもあります。
ネット決済システムとビットコイン
ビットコインを「決済システム」と考えた場合、同種の機能を提供するのが「ネット決済サービス」です。ビットコインと、ネットバンクあるいはネット決済サービスの違いを解説します。
三菱東京UFJ銀行は、2017年2月12日から、同行のネットバンクの24時間即時振り込みを開始しました。このサービス開始により、三菱東京UFJ銀行の本支店の口座同士であれば、銀行の営業時間を気にせずネットバンクで即座に振込が完了します。
ちなみに、同行本支店宛ての振込は手数料無料です。また、公共料金の支払いやネット決済を提供する「ペイジー(Pay-easy)」を利用すると、ネットバンクで銀行口座から公共料金などの支払いができます(手数料は必要)。
ペイジ―とネットバンクの組み合わせで、公共料金・税金・電話料金などが場所を気にせず支払えるようになりました。決済にクレジットカードを使用するのに不安がある場合は、「Pay Pal」というネット決済サービスを利用すれば、個人情報の入力をしなくても決済できます。手数料は事業者負担です。
ネット決済の普及が進むと、ビットコインにしかない機能やサービスというのは、あまり多くないのではないかと感じます。その点から見ると、既存の金融機関と提携して仮想通貨技術を利用するリップルの考え方もうなずけます。リップルは金融商品の決済システムで、法定通貨と仮想通貨の間に入り様々なコスト抑える働きをします。
1クレジットカードに潜むリスク
クレジットカードには、カードが第三者に不正利用されていた場合にカード会社側でその決済を取り消しにする「チャージバック」というサービスがあります。これはカード利用者にとってはメリットがあるサービスですが、チャージバックがなされたからといって購入した商品が戻ってくるわけではないので、店舗側にはチャージバックによる損失をかぶるリスクが常に存在しています。ビットコインの取引は取り消しができないため、店舗の損失のリスクがありません。
2手数料が商品価格に転嫁されない
現在のクレジット決済は、3~8%の手数料を店舗が負担しています。しかしこの手数料は、最終的には商品価梠に上乗せされています。そのためビットコインのような支払い手段が浸透すれば、商品価格が下がる可能性も考えられます。
3ネット通販でもスマートフォンのウォレットでOK
パソコンでネット通販をする場合も、ウォレットはスマートフォンのものを使うと便利です。ビットコイン決済では最終的にQRコードからビットコインアドレスを読み取って送金する方法が取られることが多いので、パソコンに表示されたQRコードをウォレットアプリで読み取って、そのまま送金できます。
4価格はBTCで表記される
ビツトコインモールはビットコインとモナーコインの決済に対応しているので、価格の表記も「BTC」「MONA」となっています。その時点で1BTCが何円かを正確に把握する必要はないですが、ビットコインの価格がいつの間にか上がっていて、同じ商品をいつも通り日本円で買ったほうがお得だったということにならないように注意しましょう。
5ここまでの手順は通常のネット通販と同じ
商品の選択や住所の登録までは通常のネットショッピングと大きな違いはありません。普段と同じ感覚で進めていきましょう。
6今後も使うようであれば会員登録しよう
今回は会員登録せずに商品を購入しますが、今後も利用する場合は会員登録をしておきましょう。会員登録をすると、購入のたびに住所や電話番号、メールアドレスなどを入力する手間が省けます。
7モナーコインでも支払いできる
ビットコインモールでは、国産の仮想通貨であるモナーコインでも決済ができます。ビットコインに慣れてきたら、そのビットコインを使ってモナーコインを買ってみるのも面白いかもしれません。ただしこれまでのレッスンで解説している通り、アルトコインはビットコイン以上に値段が乱高下する傾向にあるので、十分に検討してから購入しましょう。
8入金期限までに送金する
ビットコインの送金が終わり、受注の連絡を受け取って初めて注文確定となります。送金は必ずメールに記載された入金期限までに行いましょう。期限までに入金がない場合は、注文が自動でキャンセルされます。
導入する店舗は増えている
オンラインショッピングでビットコインに対応した店舗は、今後も増加する傾向にあります。インターネットは海外からのアクセスもあるため、支払い方法が増えれば、潜在的な顧客の数も増えるからです。同様に、日本から海外のサイトにアクセスし、ショッピングする場合にもビットコインを使うことができます。