携帯電話
英語で言うと「Cellular Phone(セルラーフォン)」。「携帯して持ち歩くことのできる電話機」だから携帯電話。
概要 |
各地にあるアンテナ基地局と無線通信を行うことで、移動しながらの電話サービスを実現しています。「セル」というのは、細胞とかハチの巣穴という意味で、それが転じて「一つのアンテナ墓地局でカバーできる電波の範囲」という意味を持ちます。これは、電波の届く範囲を複数密集させて全体を網羅する様が、ハチの巣穴とか細胞などに似ているためです。こうしたセルを渡り歩きながら通信することで、移動しながらの電話サービスが実現できているのです。 |
解説 |
携帯電話とは携帯して持ち歩くことのできる電話機のことです。各地に設置したアンテナ基地局と電話機とが無線通信を行うことで、移動しながらの電話サービスを実現しています。携帯電話の特徴は、その英語名称である「Cellular Phone(セルラーフォン)」といつ言葉に象徴されています。セルとは「細胞」や「ハチの巣穴」という意味を持ちます。
携帯電話の通信は、有線ネットワークに接続された基地局と通信することで行われますが、基地局の電波が届く範囲には限界があります。この「単一基地局で電波の届く範囲」をひとつの「セル」と見なし、セルを多数組み合わせることで、広範囲のサービスエリアを実現します。これをセルラーシステムと言います。つまり、このようなセルラーシステムを用いて通話する電話なので「セルラーフォン」という名前になるわけです。 小さなエリアが集まって広いエリアを形成する図は、まさしく「ハチの巣穴」が集まって形成されるハチの巣を想像するとわかりやすいでしょう。第1世代の携帯電話(1G)はアナログ方式で、ノイズがのりやすいこと、電波の盗聴が容易であることなどの問題がありました。第2世代(2G)では通信のデジタル化や、電話機の小型・軽量化が進みました。 第3世代(3G)第4世代(4G)へと携帯電話サービスは続いています。新しいデジタル通信方式を採用することで、高品質の通話サービスとより高速なデータ通信を実現しています。ただ、音声の伝送には「一度デジタル信号に変換した上で圧縮して送信する」という方法を採っているのですが、その圧縮形式には各社で微妙な違いがあります。そのため、異なる事業者間の通話では、音声の圧縮・変換が繰り返されることになり、通話品質の劣化を招いています。 |